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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第23章 すれ違い
 真人お兄ちゃんには、前より大事にされていると感じる。だからそばにいると安心して、甘えてしまう。本当はお父さんのこと考えなきゃいけないのに、楽な方へ逃げてしまう。


「あ、お父さんからメール……」


 私はメールを開いて無言になる。


「どうした?」

「お父さん、今日も遅くなるって……」

「は? まじかよ……」

「仕事……だよね?」


 また静江さんと会うんじゃないかって不安になる。もしかして昨日私が素っ気ない態度をしたから?


「電話して聞いてみる」


 真人お兄ちゃんがお父さんに電話をかけてくれる。お父さんはすぐ出たみたいで、受話器から少しお父さんの声が聞こえた。


「終電までには帰る? ああ、わかった。じゃあ話し合いは日曜日にしよう」


 真人お兄ちゃんはそう言うと、電話を切った。


「なんか会社でトラブルがあったみたいでさ、今日明日遅くなるみたいだ」

「そうなんだ……」

「大丈夫、嘘じゃねーよ。親父の周り、騒がしかったし」

「……うん」

「話し合いは日曜でいいか? 親父も疲れてるみたいだし」


 そういえばお父さん、深夜帰ってきた時も疲れた表情してたな……。




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