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第20章 謝罪と嘘

　私は何が起きているのか、お父さんたちの顔を見て説明を求めた。みんな、複雑な表情を浮かべている。


「陽菜……。静江さんが私たち家族に話があると言って、さっき大翔と来たんだよ」

「！」


　話って、なんの話……？
　まさか、私とお父さんの……。


「陽菜ちゃん、ごめんなさいね。急に来てしまって」

「……っ」


　静江さんはソファーから立ち上がると、呆然と立つ私のそばまで歩いて来た。そして突然、土下座をした。


「…っ！？」

「ごめんなさい、陽菜ちゃん」


　突然の土下座と謝罪に混乱する。


「陽菜ちゃん、あなたを傷つけてしまって、本当にごめんなさい」


　何が起きているのかさっぱりわからない。
　どうして静江さんが謝罪しているの？


　私はお父さんたちに振り返った。お父さんたちもびっくりしていて、言葉を詰まらせている。


「静江さん……これは一体どういうことですか？　なぜ謝罪を？」


　冷静を取り戻したお父さんが静江さんに声をかける。するとずっと土下座していた静江さんが、ゆっくりと顔を上げた。