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大きなクリの木の下で
第13章 刑事 真垣幸太郎

真垣のマンションを小走りで急いで遠ざかってゆく。

彼が追いかけて来ないのを確認して、ようやくいつもの歩調に戻した。
事後処理をせずにパンティーを履いたものだから、
彼が膣内に残したザーメンが垂れてきて、パンティーのクロッチが汚れて歩く度に股間に不快な冷たさを股間に与えてくれた。

『気持ち悪い!不潔だわ!』

7の文字が大きく掲げられたコンビニストアに駆け込むと
衣料の棚から履き替え用のパンティーとパンストを手にして支払いを済ませてトイレに駆け込んだ。

便器に腰かけてパンティーを脱ぐと
これほどまでに大量のザーメンを中だししたのかと驚くほどパンティーの股間部分が男の白いモノでべっちょりと汚れていた。

『独りでオナニー三昧だからと情けをかけたのが間違いだったわ!』

脱ぎ捨てたパンティーをクルクルっと丸めて足元の汚物入れに投げ捨てた。

汚された股間は便器のビデ機能を用いてしっかりと洗い流した。
排便をする要領でいきんで膣に残された男の精液を出来るだけ絞り出した。

コンビニのトイレでこんなことをするなんて滑稽だわ、
可笑しすぎて涙が出てくる。

自分の情けなさと向き合うと、無性に竹本に会いたくなってくる。
「会いたい…竹本さんに会いたい…」
涙がポロポロとこぼれた。
そんな感情があふれでた静香を落ち着かせるかのようにトイレがノックされて「すいません、まだ時間がかかりますか?」と急かされた。
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