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大きなクリの木の下で
第12章 二度目の外泊許可

「何をしょげかえっているのよ」
病室の窓から地平線に落ちて行く夕陽を眺めながら、
今日もまた静香が見舞いに来てくれなかったとあって
竹本は、もうこの世の終わりだと言わんばかりに落ち込んでいた。
顔を見せてくれない静香に代わって
日勤の業務が終わる頃になるとナースの由里子が度々病室を訪ねてきて、落ち込んでいる竹本を慰めてくれた。
「もう、あの女の事は忘れたら?」
竹本が座ってもいいですよとも言っていないのに
由里子はベッドに腰かける竹本の隣に同じように腰かけて夕陽を見つめ始めた。
「僕は本当に彼女にとって友人の一人にすぎなかったんだろうか?」
あんなにも親身になって看病してくれて、
おまけにフェラチオまで許してくれたというのに…
「本当に彼女なら少しの時間でも顔を見せに来るってもんじゃない?」
私なら、あなたを放っておかないけどね
そう言いながら由里子は竹本の肩を抱いて引き寄せてくれた。
「おっぱいを触りたかったら触ってもいいのよ」
白衣のボタンを外して静香に負けず劣らずの巨乳のデコルテを見せつけてくる。
竹本はようやく自由に動かせるようになった左手で由里子の乳房を揉んだ。
「ね、落ち込んでばかりいるのは体によくないわ
明日、もう一度外泊許可を取ってあげるから、うちで羽根を伸ばしなさいな」
なんだか、なし崩しに彼女と結婚してしまいそうだなと感じた。
しょせん、男女の仲なんてこんな風に単純にくっついてしまうんだろうなと竹本は半ば諦めの境地だった。

