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大きなクリの木の下で
第7章 一人遊び

『買っちゃった…』
パッケージを開封する前からすでにアソコは濡れていた。
生身のペニスではないから血の通った熱さはないだろうけど、形状と固さはイヤでも竹本のアレを思い出させてくれる。
親切にもローションの小袋パウチまで付属していて、
その液体をシリコンのディルドに塗りたくり握ってみて静香は驚いた。
『まあ!なんてすごい感触なの!』
それは自身の肉壺に一度収まった肉棒を抜いてシコシコしてあげるときの感触と瓜二つだった。
西日の差し込む寝室の窓のカーテンを閉めて
静香はイソイソと全裸になった。
大人のおもちゃで遊ぶだけなのだからパンティーだけを脱げば事足りるのだけれど、竹本と愛し合っているのをイメージするためにも静香は全裸になってみた。
握りしめられたディルドは静香の手の温もりで、無機質なシリコンの冷たさが消え去り、ほんのりと温かくなっていた。
「ああん…伸和さん…」
初めて静香は『竹本さん』でもなく『竹本くん』でもなく、
あえて下の名前で彼をイメージした。
姓ではなく名を呼んだことで、グッと彼が身近に感じられた。
- ほら、あなたの好きなチンポだよ
これをどうして欲しいんだい? -
すぐそばに彼が居るように
竹本の言葉が幻聴として甘く囁いてくる。

