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愛染明王の御前で
第8章 第八話

梢の秘所が露わになった。
「あら、こっちもかわいいのね。薄いお毛けがいやらしいわ」
藤乃はそう言うと、思い切り息を吸い込んだ。
秘所に纏わり付いている空気を一気に肺へと取り込んだ。
「ああ、おいしい!おしっこしたてのいい匂いがするわ」
梢は顔から火が出るかと思った。
こんな辱めを受けた試しは今まで一度たりともない。
便を済ませた直後の秘所を他人に見られ、匂いを嗅がれる。
羞恥の極みであった。
「ほ、本当に、お止めください。そ、粗相したことが原因ならいくらでも謝りますので」
店のこともある。
無作法な振る舞いをしたつもりはないのだが、結果的に粗相をしてしまった。
店主が常々言っていた粗相とは違う、もうひとつの粗相を。
なので、この場で藤乃にケリを食らわせることも梢にはできない。
自分の身の危険と店とを天秤に掛けても、即座に答えは出なかった。
単なるアルバイトだからここから逃げてもいいのだろう。
しかし、そうなると後が恐ろしい。
店になにかしらの制裁が加えられるのではないか…。
それによって店がどうにかなってしまうのではないか…。
自分のした過ちなのだから、こうして藤乃の好きにさせて時間が過ぎるのを我慢すればいいのではないか…。
あらゆる思いが梢の頭を駆け巡った。
「あら、こっちもかわいいのね。薄いお毛けがいやらしいわ」
藤乃はそう言うと、思い切り息を吸い込んだ。
秘所に纏わり付いている空気を一気に肺へと取り込んだ。
「ああ、おいしい!おしっこしたてのいい匂いがするわ」
梢は顔から火が出るかと思った。
こんな辱めを受けた試しは今まで一度たりともない。
便を済ませた直後の秘所を他人に見られ、匂いを嗅がれる。
羞恥の極みであった。
「ほ、本当に、お止めください。そ、粗相したことが原因ならいくらでも謝りますので」
店のこともある。
無作法な振る舞いをしたつもりはないのだが、結果的に粗相をしてしまった。
店主が常々言っていた粗相とは違う、もうひとつの粗相を。
なので、この場で藤乃にケリを食らわせることも梢にはできない。
自分の身の危険と店とを天秤に掛けても、即座に答えは出なかった。
単なるアルバイトだからここから逃げてもいいのだろう。
しかし、そうなると後が恐ろしい。
店になにかしらの制裁が加えられるのではないか…。
それによって店がどうにかなってしまうのではないか…。
自分のした過ちなのだから、こうして藤乃の好きにさせて時間が過ぎるのを我慢すればいいのではないか…。
あらゆる思いが梢の頭を駆け巡った。

