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誰にも言えない、紗也香先生
第6章 アリス
私は、アリスに向かって小さくつぶやいた。
「P…please… clean… me…」

アリスは無言で微笑み、リザを一瞥したのち、軽やかな足取りで私に近づいた。
彼女の手はシルクのように柔らかく、冷たく、それでいて確かな重みがあった。

カチリ、と。
赤いベルトが緩められ、黒いものが、私の中からそっと姿を消す。

そしてすぐに、冷ややかな感触が太ももを撫でた。
それは、アルコールを含んだ布――だが、それがアリスの手から差し出された瞬間、まるで魔法のように意味を変える。

花の奥、そして……
秘めた場所に触れるたび、アリスの目は一瞬も私から逸れず、まるで聖なる儀式を執り行うかのようだった。

「Is this fine?」
差し出された小さな鏡。
そこに映るのは――清められた、もうひとつの私。
羞恥と陶酔、そして“誇り”に似たなにかが混ざった、知らない私の顔。

私は、小さくうなずいた。

アリスは再び、赤いベルトを締める。
今度は、もっと深く、もっと密やかに、私の身体に寄り添うように。
黒いものが、再び私の内に戻ってくる――それは、私がこの世界に属するための「鍵」。

「準備は完了ね、サヤ」
リザの声が、背後から落ちてくる。

まだ震える足で、それでも一歩――
夢と現の狭間に、足を踏み出した。
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