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誰にも言えない、紗也香先生
第6章 アリス

車のドアが開き、午後の光が薄く差し込む地下駐車場。
リザの手に引かれ、私はピンヒールのかかとを静かに床に鳴らしながら、外へ出た。
そこには、一人の少女――否、夢の中の登場人物のような女性が待っていた。
淡い金髪に、空色の瞳。
白いレースのエプロンドレスに、リボンのあしらわれたヘッドピース。
その姿はまるで、不思議の国から来た主人公。
リザは彼女のことを、こう紹介した。
「彼女は、このビルの“扉”を開ける人。英国生まれのアリス。まだ若いだけど…とても手慣れているのよ」
アリスは一歩前へ出て、優雅なカーテシー(淑女の礼)を見せた。
その仕草ひとつひとつが、まるで絵本のページをめくるように優雅で、少しの毒を含んでいた。
その瞬間、リザが私の耳元に、そっと唇を寄せる。
「…ねえ、体は綺麗にしてもらいましょう?英語でお願いしてみて?」
彼女の声は甘く、どこか“試されている”ような響きを持っていた。
リザの手に引かれ、私はピンヒールのかかとを静かに床に鳴らしながら、外へ出た。
そこには、一人の少女――否、夢の中の登場人物のような女性が待っていた。
淡い金髪に、空色の瞳。
白いレースのエプロンドレスに、リボンのあしらわれたヘッドピース。
その姿はまるで、不思議の国から来た主人公。
リザは彼女のことを、こう紹介した。
「彼女は、このビルの“扉”を開ける人。英国生まれのアリス。まだ若いだけど…とても手慣れているのよ」
アリスは一歩前へ出て、優雅なカーテシー(淑女の礼)を見せた。
その仕草ひとつひとつが、まるで絵本のページをめくるように優雅で、少しの毒を含んでいた。
その瞬間、リザが私の耳元に、そっと唇を寄せる。
「…ねえ、体は綺麗にしてもらいましょう?英語でお願いしてみて?」
彼女の声は甘く、どこか“試されている”ような響きを持っていた。

