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誰にも言えない、紗也香先生
第5章 川沿いのキャンディゲーム

夜。
あの静かな高層ビルの個室で、私はまたリザとふたり、灯りの世界から切り取られたような時間に包まれていた。
キャンドルの光が、私たちの肌をやわらかく照らし、壁に揺れる影は、まるで一つに溶けあう幻想のようだった。
その影の中、私はリザの太ももの上にそっと腰を落とし、後ろで手錠に縛られたまま、赤いガーターに身を包んだ女王の膝に抱かれていた。
彼女の腰に装着されたもの――それは、ただの形ではなかった。
黒く光る革の中に秘められた意志。
私の体の奥に届くために鍛えられた、女王の鍵。
「今日のご褒美…どんな風に感じた?」
囁く声は、耳のすぐそばで甘く溶ける。
くすぐられるような問いかけに、私は答えられず、ただ頬を染めてうつむいた。
舌と舌が触れ合い、ふと見上げたリザの横顔は月よりも神秘的で、
彼女の動きに合わせて、私の奥で花が震えた。
蜜で濡れたその“鍵”が、私のなかで静かに、でも確かに存在を示している。
支配と愛撫のあわい。
私は今、彼女に触れられながら、
自分の中に芽生えるもう一人の“私”を、静かに、でも確かに感じていた。
あの静かな高層ビルの個室で、私はまたリザとふたり、灯りの世界から切り取られたような時間に包まれていた。
キャンドルの光が、私たちの肌をやわらかく照らし、壁に揺れる影は、まるで一つに溶けあう幻想のようだった。
その影の中、私はリザの太ももの上にそっと腰を落とし、後ろで手錠に縛られたまま、赤いガーターに身を包んだ女王の膝に抱かれていた。
彼女の腰に装着されたもの――それは、ただの形ではなかった。
黒く光る革の中に秘められた意志。
私の体の奥に届くために鍛えられた、女王の鍵。
「今日のご褒美…どんな風に感じた?」
囁く声は、耳のすぐそばで甘く溶ける。
くすぐられるような問いかけに、私は答えられず、ただ頬を染めてうつむいた。
舌と舌が触れ合い、ふと見上げたリザの横顔は月よりも神秘的で、
彼女の動きに合わせて、私の奥で花が震えた。
蜜で濡れたその“鍵”が、私のなかで静かに、でも確かに存在を示している。
支配と愛撫のあわい。
私は今、彼女に触れられながら、
自分の中に芽生えるもう一人の“私”を、静かに、でも確かに感じていた。

