この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
誰にも言えない、紗也香先生
第5章 川沿いのキャンディゲーム
夜。
あの静かな高層ビルの個室で、私はまたリザとふたり、灯りの世界から切り取られたような時間に包まれていた。

キャンドルの光が、私たちの肌をやわらかく照らし、壁に揺れる影は、まるで一つに溶けあう幻想のようだった。
その影の中、私はリザの太ももの上にそっと腰を落とし、後ろで手錠に縛られたまま、赤いガーターに身を包んだ女王の膝に抱かれていた。

彼女の腰に装着されたもの――それは、ただの形ではなかった。
黒く光る革の中に秘められた意志。
私の体の奥に届くために鍛えられた、女王の鍵。

「今日のご褒美…どんな風に感じた?」
囁く声は、耳のすぐそばで甘く溶ける。
くすぐられるような問いかけに、私は答えられず、ただ頬を染めてうつむいた。

舌と舌が触れ合い、ふと見上げたリザの横顔は月よりも神秘的で、
彼女の動きに合わせて、私の奥で花が震えた。

蜜で濡れたその“鍵”が、私のなかで静かに、でも確かに存在を示している。

支配と愛撫のあわい。
私は今、彼女に触れられながら、
自分の中に芽生えるもう一人の“私”を、静かに、でも確かに感じていた。
/66ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ