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愛の笛
第3章 バイト先の女

「まあ!古風な縦笛ね
アルトリコーダー?…でもないのね、とてもコンパクトだし…」

へえ~、何か知らないけれど年代物のようね。
どんな音色なのかしら?
何か1曲吹いてみてよ。

「ご要望とあらば…」

草薙は例のごとく縦笛を吹いて上げた。
どんなメロディーかも彼自信には聞こえないけれど、
とりあえずいくつかの穴を指で閉じたり開いたりして適当に吹いてみる。

「素敵だわ…
何だかジンジンするメロディーね…」

よかった…
どうやら美穂さんにも音は聞こえていたみたいだ。

「心に響いていただけましたか?」

「そうね…心に…って言うよりも
何だか、そう、体の奥に染み渡るような…
不思議だわ、アソコがジンジンしちゃうの」

「アソコって?」

わかっていながら草薙はとぼけてみた。

「もう!わかっているのに知らないフリはしないでよ!
アソコって言ったらココしかないでしょ!」

美穂は体をのり出して草薙の手を取ると
大事な股間に導いてくれた。

わずか短時間で、お漏らししたかのようにぐっしょりと濡れている。

『同じだ!葉子の時と同じように濡れまくっている!!』

「私、酔っぱらっちゃったのかしら
何だか無性にあなたとセックスがしたくなっちゃった…」

おいおい!効き目が早すぎるんじゃないか?
せめて、仕事が終わってお持ち帰りした後にしてくれよ

「ダメですよ、お客さんが来ちゃうでしょ」

そう言いながらも草薙の股間も臨戦態勢のように勃起していた。

「お客さんなんて来ないわよ
そうだわ!お店を閉めちゃいましょうよ」

そんな勝手な事をしていいんですか?
そのように草薙がお伺いするよりも先に
美穂は看板を「open」から「close」にしてしまい、ついでにドアにガチャリとロックしてしまった。

「さあ、これで邪魔者は来ないわよ」

そう言い終わらぬうちに美穂が草薙に抱きついてきた。

「あ、いや、ほら、マスターが…マスターが帰ってくるかもしれないし…」

「心配しないでいいわ
あの人、麻雀に行ったら朝まで帰って来ないんだから」

マスターの事を「あの人」と言った?
やっぱりデキていないなどと言いながら
本当は肉体関係にあるのではないかと考えた。
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