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わたしの昼下がり
第7章 スイッチ
 ただ、明日はゴミの回収日。夫や娘たちがいつも通りに家を出て行ったとしても、雨が降ったりしなければ、いつものように井戸端会議が開かれてしまうことでしょう。△井が団地を訪ねる頃には、わたしの家に来る前に訪ねたという□田さんもほぼ間違いなくその場にいるでしょう。そのことも含めて△井に伝えます。

 「なるほど。あの奥さんに見つかったらあしらうのが大変そうですね。結構、好きそうな感じでしたから」

 井戸端会議で△井が訪ねてきたときのことを話している□田さんの表情が思い出されます。

 『今日はお日様も照っているから、きれいに乾くでしょうね…』

 わたしたちが入居してすぐの頃、一度、お布団を干していただけで、夫婦の営みがあったのではないかと揶揄されたことがありました…。

 「井戸端会議が終わるのは何時くらいですか?」
 「ゴミの回収車が来るのは9時くらいなのですけど、たまに遅く来たりすることもあります…」
 「奥様方に目を付けられたら何かとやりにくいですからね。わかりました。では、こうしませんか?」

 △井はすぐにアイデアを出しました。

 「9時前くらいには団地に来ていますから、奥さんの都合がよくなったらベランダに目印を出してください。色のついたタオルとかバンダナとか」

 段取りをつけてくれる△井が頼もしく思えました。やはりあちこちで同じようなことを積み重ねてきているのでしょう。わたしはタンスの引き出しを開けるとピンク色のタオルを取り出して△井に見せました。

 「いいですね。幸せのピンク色のタオルだ。物干し竿にこれが見えたらお訪ねしますよ」
 「よろしくお願いします…」
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