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妻が出会い系にいた
第1章 妻が出会い系にいた
私はあわてた。
妻に感づかれることはないか?
しかし、私は顔写真を登録していない。
簡単には気づかれないはずだ。
念のため自分のプロフィールを確認した。

私と分かってしまう、手がかりがプロフィールに無いか?

私はあわてて、自分のプロフィールを書き変えた。
あせるあまり、生年月日を江戸時代にしてしまった。
すると、年齢を100歳以下にするよう警告が表示された。
100歳を超えると出会い系の会員にはなれないようだ。
超高齢化になって100歳を超える会員が出てくるかもしれない。
そんな会員に失礼ではないか…
チラッとそう思った。
いやいや、そんな事考える気持ちの余裕は、無いはずだ。

気を取り直して、適当な生年月日を入れる。
それでも、設定は可能だった。
88歳の会員になってしまった。

あわてて、活動エリアも変更した。
とりあえず、うんと遠く、北海道にした。
さいはての地だ。今後の、サイト活動に支障が出るが、いたしかたない。

これで、感づかれることはない。
一安心だ。
だが、よく考えると安心している場合ではない。
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