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妻が出会い系にいた
第1章 妻が出会い系にいた
私は、妻らしき女性会員を出会い系サイトで発見した。
衝撃を受けた私は、女性のプロフィールを見てみる。

もどかしい思いで、プロフィールを読む。
そこには、男性会員をヤル気にさせる言葉が並んでいた。

――――――――――――――――――――――――――――――
既婚ですが別居中です。
子供も手がかからなくなりました。
体が疼(うず)いて、欲しくなってどうしようもない夜があります。
ここまま、歳取っていくと思うと、たまらなく空虚な気持ちになります。
女として男性と共に、快楽を求める機会が欲しいです。
会っている時は、楽しい時間を過ごしたい…。
アブノーマルも、少し興味がありかな。
お互い、気に入ったら定期でお願いします。
どうぞよろしく。
―――――――――――――――――――――――――――――――

なんというプロフィールだ。
私は絶望的な気分になった。
怒りとも、焦りとも、悲しみともつかないような複雑な思いだった。
これは、男どもを引き寄せる文だ。
夏の灯りにおびき寄せられるよう、虫どもが集まってくる風景…
そんな連想が私の頭に浮かんだ。

ここで、私は気づいた。
ふと我に返った。
ヤバイ!
私の足跡が残される。
そして、妻に見られる!
このサイトは、閲覧者がチェックできる構造なのだ。
つまり、女性会員は、自分のプロフィールを見に来た男性会員のプロフィールを見ることができる。

妻にも私のプロフィールを見られる。
私は焦った。
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