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第25章 女子会招集

同じ時間帯。車を飛ばして、近くのカフェに集まった女性陣。

早苗、聖子、紹子、沙織、奏楽、志帆、聖麗那、サラン。

「今日はお疲れ様でした」

最年長の早苗が、４人掛け席２席を寄せて作った8人分の座席に座った女性陣に話しかけた。

「皆さん、どうでしたか？」

と、聖子が、何についてなのか明言することなく、尋ねた。

「意外でした」

と、話したのは聖麗那。

「意外というと？」

聞いたのは、サラン。

「夫から話を聞いて、どんな厭味たらしい女が来るのかと思っていたけど、想定外だったわ」

と、聖麗那が話した。

「どう想定外だったの？」

と、聞くサラン。

「そうね。夫の話から想像していたのは、高慢で傲慢な気の強い女だったけど、男ならこういう女と一緒になりたいって思うだろうなって、妙に納得してしまったわ」

と、苦笑する聖麗那。頷いた聖子が、

「そう。わたしもそれは思ったわ。実雅子さんと同じ年の頃の自分を思い出したら、とてもあんなできた対応はできなかったと思うわ」

と、話すと、最年長の早苗が、

「育ちが違うのよ。○○女学院でしょう。わたしみたいな○南女子とは違うわ。それに、賢明というか聡明というか、単なる学力自慢の痛い女だと思っていたら、全然違ったわ」

と、ため息を吐いた。

「それは言わないで。わたしもド派手の○南女子卒業だから。わたしたちにはないものがあったわ。上品さとか、聡明さとか。最初、夫から話を聞いたときは、夫があまりいい女だというから、カチンと来たけど、会ったら、夫が言っていることが理解できたわ」

と、ため息を吐く聖子。

「○○女学院中高からK大って聞いて、どんなダサい女だろうって思っていたわ。それが・・・」

と、天を仰いだ紹子。

「そうね。全然、ダサいどころか。同じユニフォームのゴルフウェアを着ていても、小物ひとつとっても違うし、所作、佇まい、言葉遣い、何もかも違ったわ」

と、沙織が嘆くように言った。