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隷婦 狙われた淫らな発情妻・実雅子 ~中出しの快楽に堕ちて~
第22章 ゴルフ愛好会
斎田兄弟と実雅子は和気藹々という雰囲気。とても佐藤慎二だけでは荷が重いと判断したサラン。実際、斎田兄弟には実雅子を妬む要素も恨む要素もなかった。単に父が「眼福に預かってこい」と言ったから参加しただけで、実際、眼福に預かっていた。優しくゴルフを教わりながら、久しぶりの女性との会話を楽しみ、目にも麗しい容姿、豊満な肢体が見られて、至福の時間だった。

幼少期に母親が家を出て、そのまま離婚となった二人。小学一年生だった章は微かに母親の面影を知っているが、幼稚園児だった整には母親の記憶はまったくない。小学校の参観日、運動会、ありとあらゆる行事は苦痛だった二人。生まれ育った西宮市の高級住宅街の小学校に公立とはいえ、片親の家庭などなかった。周囲は両親に愛情を注がれた同級生ばかりだった。仕事に育児、家事を一人でしていた父、慎太郎の背中を見て育った二人に、結婚という言葉はなかった。まして、家庭を持つなどという選択肢はなかった。

父はそれでも、必死に働いて、二人を〇〇学院大学附属中学に入れた。私学の学校。敷居が高いはずだったが、父の母校。父の知った先生方が多かった。そして、男性教諭が多かった。父子家庭でも、気後れすることなく過ごせる環境がそこにはあった。とはいえ、私学。学費はかかる。父が我武者羅に働くところを見て育った二人。気が付くと、女性嫌いになっていた。いつだったか、二人とも同じ言葉を投げかけられた。それは、二人一緒だったかなのか、記憶にはない。ただ、言葉だけを憶えている。

「稼ぎの悪い男と結婚するものじゃない。女を不幸にする男だお前は」

誰が誰に言った言葉か、わからない。しかし、二人には共通した記憶があった。稼ぎの悪い男?それは誰なのか?それが指す言葉は当時の状況から見て父しかいない。しかし、父の斎田慎太郎は、稼ぎが悪い男だったか、二人の息子を中学校から私学に通わせるだけの稼ぎがあった。それでも稼ぎが悪いのか。そう考えると、二人は稼ぎが良いという自信はなかった。結婚すれば、その女性を不幸にしてしまう。結婚すべきではないと、兄弟で話すことがあった。

結婚を諦めた男が二人。それが章と整だった。性欲は風俗に任せていた。厳つい二人に風俗店の女性は話もせず、恐ろしそうに見ながら、淡々とすべきことをしていた。それだけだった。
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