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第22章 ゴルフ愛好会

これには、いろいろな思惑も、込められた視線も関係なく、歓声が沸いた。

「な、なんだ？」

「どこまで、飛んだ！！！」

「ネットに当たったのか？」

「250ydを超えたのは間違いない！」

「男性でも見たことがない距離だ」

「凄い！凄い！凄い！」

「ど、どこに行ったの？」

「マジか！！！」

いろいろな声が飛び交った。女子ゴルフのドラコン記録は長谷川円香の380ydがあり、女子ゴルファーでも、300ydを超える選手がいるとはいえ、世間で「飛ばし屋」と呼ばれていても、プロではない場合は180ydくらい。一般的な女子ゴルファーのドライバーの平均飛距離は235-250ydなので、実雅子の250yd超は、アマチュアゴルファーとしては、滅多にみられるない距離。男子のプロゴルファーでも、250yd超を記録していないケースも多いので、驚きは必然。

しかも、その距離を真っすぐ飛んだことも驚きでした。

　　　　思いっきり振ったから、
　　　　正面から見ていた人に
　　　　ショーツが丸見えだったわ

打ち終わってから恥ずかしいと思った実雅子。でも、周囲の反応は、それどころではなかった。重村定勝も反町茂のようなゴルフ経験の豊富な場合は特に驚きが大きく、そうでなくても、経験のある清水志温、関壮輔や、旦那の打ちっ放しに定期的に付き合って、自身も打つという早苗や聖子も大興奮。走り出した佐藤慎二。慎二から、

「ネットまで届いています」

という声が聞こえて、さらに興奮。

初心者の斎田兄弟も、豪快なスイングで興奮し、飛んだ先を見て、一番奥まで飛んだことに大興奮。

重村定勝の飛距離についての説明を聞いてから、ビックリしたのは、サランや紹子、沙織、奏楽、志帆。

　　　　これでよかった？
　　　　飛ばせる限り、飛ばしたつもりだけど。
　　　　まさか、あそこまで飛ぶとは、びっくり。

打った実雅子も飛んだ距離を知って驚くほど。