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隷婦 狙われた淫らな発情妻・実雅子 ~中出しの快楽に堕ちて~
第17章 サランと実雅子
「四人で集まらない。平安神宮近くの、洋食屋。覚えている?」

と、話すサラン。

    あ、なんとなく覚えている。オムライスとかハヤシライスが美味しい店。

「わかるわ。グリル〇〇でしょ」

と、実雅子が答えると、

「そう。四人で、あそこでランチして、あの界隈を歩かない?」

と、誘うサラン。

    春。葉桜かもしれないけど、暑くもなく寒くもない季節だし。

「いいですね。気候もいいし、いつにするの?」

と、聞いた実雅子。実雅子が乗ってきたことに安堵したサラン。

「平日がいいって、芹那も沙穂も言っているのだけど、どう?」

サランが聞いた。

「わたしはいつでも」

と、答えた実雅子。

「わかったわ。日時を決めて、折り返し連絡するわ」

と、サランが電話を切った。

    昔と一緒。
    サランは、学生の頃も、『バイバイ』も『さよなら』もなく、
    『また、連絡するわ』とか、『後で連絡するわ』と言って、ガチャン。

学生時代を思い出した実雅子。

    あの頃は楽しかった。未来があったから。
    そう、何でもできる。やれる。そんな気持ちだった。
    でも、何もできなかった。
    研究も行き詰って、誘われて始めたゴルフも行き詰った。
    本を読んでも楽しくないし、
    そもそも知的好奇心がなくなってしまった。
    なぜなのかしら?
    はあぁ、今日は誰も見てくれなかった。
    エッチな視線で見られたいのに。

ため息が出たとき、サランからの電話が鳴った。

「明々後日。午前11時に、グリル〇〇ね。沙穂が近いから先に店に入っているから」

と、サランの声。返事する前に、また、ガチャンと切れた。

    相変わらなずね。

受話器を戻して、リビングのソファに座った実雅子。ウトウトしていると、夢を見た。10年前、グリル〇〇に四人で行った時のこと。大学四年生。周囲は就職が決まって、新生活に意気込む男子も多く、大学院進学を決めていた、サランと沙穂、芹那、私で、卒業式の前に訪れた。

「離れ離れになるけど、お互い、頑張ろうね」

と、沙穂が言っていた。そう、サランは残ることになり、沙穂はオーストラリアのクイーンズランド州ブリスベンに、私はアメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジに、芹那は、北陸先端技術大学院大学へ。
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