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隷婦 狙われた淫らな発情妻・実雅子 ~中出しの快楽に堕ちて~
第16章 実雅子の過去
『ここには日本のできる男が集まっている』と実雅子が言ったということが事実だとすると、そういうできる男と出会いたかったことは確かかもしれない。ただ、事実を述べただけだとも言える。実際、K大学には日本のできる男が集まっているだろう。

日本のノーベル賞受賞者の何人が、K大学の卒業生だろうか。そういう観点からしても、実雅子が言っていることは間違ってはいない。

その一方で、実雅子が『できる男』にしか興味がないとすると、〇〇学院大学の卒業生の俺や、重村さん、斎田、関、清水や在校生の佐藤などは、塵芥のようなものだ。

いや、そうとも限らない。実際に結婚した相手は歯科医だ。村上義隆の最終学歴は、ホームページにあったが、私学の○○歯科大学で、国立のO大学歯学部ではなかった。結果論だが、実雅子の方が、夫の義隆より高学歴だ。本当に『できる男』を探して、K大学や〇ITに進学したのだろうか。疑問が生じた反町。

少なくとも、義隆の経歴からすると、実雅子と義隆が知り合ったのは、日本。アメリカではないはず。ただ、ゴルフが結び付けた可能性は否定できないが。それとも、経歴に書かれていないが義隆がアメリカで歯学の勉強をしたことがあったのか?しかし、あれば、箔が付くだけにプロフィールに書くだろう。

やはり、ここは、日本で知り合ったとする方が蓋然性が高い。

「いや、夫の村上義隆と知り合ったのは、日本だろう。歯科医院のプロフィールには、○○歯科大学卒業としか記載されていない」

敢えて反町が述べると、その情報を見て知っている関なども頷いた。

「そうなの?アメリカから帰国してすぐに結婚だったから、向こうで見つけたと思っていたわ」

サランは悪びれずに言った。そして、続けて、

「だとしても、研究すると言っていたのに、ゴルフ三昧で、研究すると言っていた期間も終わっていないのに、帰国して、そのまま結婚したのよ!私や、大学時代の仲間には、あれだけ熱心に『〇ITで研究する』と言っていたのに!それについて説明もせずに、『結婚する』といって招待状を送ってくる感覚は理解できない!」

と、力説するサラン。

    たしかに、そこは腑に落ちない。
    サランが怒るのもわからなくもない。
    計画を変更・修正するなら、仲間に説明は必要だろう。

と、反町も思った。
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