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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第33章 梨果の引っ越し
久々に目にした実家に梨果は驚愕した。
庭は雑草が伸び放題で、手入れがされていない花や植木は枯れ果てていた。

「……ひどい。」

長年住んでいた自宅の変わり果てた状態を見て、家族が離散してしまった現実を叩きつけられた思いがしただろう……

「梨果……始めようか。」

「……うん。」

梨果は玄関の鍵を出して開ける。

梨果の部屋に初めて入った。
“女の子の部屋”という感じがした。こういう少女然とした部屋で梨果と猥褻な行為をしてみたいなと思った。

(すこしムラムラしてきたな……)

「おじさんどうしたの?」

「梨果の部屋に入って興奮した。」

「そっか…ごめんね。」

「どうして謝る?」

「私が綺麗な身体だったらまたおじさんを喜ばせられたのに。」

「だからそれは気にしていないよ。」

「じゃあ再会してからエッチな事どころかキスもしてくれないのはなんで?」

それは田村氏に抱かれた傷を癒やす事を優先し、性的なことをするのは良しとしないと考えていたからだ。
しかし穢れた自分に私が興味を失ったと誤解されていたようだ。

「梨果、誤解してる……性的なことはトラウマかと思って避けていた。決して梨果が穢れているなんて思っていない。」

「おじさん……だったら証拠見せて。」

梨果は唇を求めてきた。

「梨果……いいのかい?」

「ん。」

梨果を抱き寄せて口づけしようとし……

ガチャ!

「梨果ちゃん!ダンボール持ってきたから一緒に服をまとめよう。」

((おっと。))

真田氏の娘さんが部屋に入ってきて急いで離れた。

口づけはできなかった……むしろ危うく目撃されるところだった。

しかし彼女の登場で場が急に明るくなる。

「ありがとう美幸ちゃん。おじさんはここの化粧セットと教科書一式を車まで運んで。」

「はいはい。」

「はいは一回でよし!」

「へーい。」
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