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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第32章 梨果の消失
年が明けると妻の部下の真鍋さんから連絡があった。
梨果はどうやら児童保護施設にいるとの事だった。

やっと梨果の手がかりを掴めた……


児童保護施設は基本的に面会が許されない場所であったが、関係機関に頼んでなんとか段取りをしてくれた。


施設に着くと談話室に通された。
女性職員が同席していた。
会話は全て記録されるとの事だ。

談話室で待っていると間違いなくあの梨果が入室してきた。

(あぁ、梨果…やっと会えた。なんて愛おしいんだ……)

更に伸びた髪と屈託のなかったあの頃とは違う愁いを帯びた美少女。

「おじさん……見つかっちゃったね。」

「梨果…体は大丈夫?ちゃんと食べてる?」

「……うん、大丈夫。ここの職員さんにはとても親切にしていただいてる。」

「それなら良かった。携帯電話に連絡したけど繋がらなくて。」

「ごめんなさい。みんなが心配してかけてきてくれたけど出られなくて……解約しちゃった。」

「そうなんだ、心配したよ。お母さんも入院しているみたいだし。早く良くなるといいね。」

「……お母さんが良くなっても父の家には戻りたくない。一応学費は払い続けると言ってるみたいだから今の学校には通えるけど……父と暮らすのはもう無理だと思う。」

「私が出来ることなら協力する。私にも責任は多大にあるから。」

「……私はおじさんに甘える資格がないの。」

「どういうこと?」

一時の無言の間の後、梨果がポロポロと涙を流し始めた。

「……私、……私、うぅ……」

職員が心配して顔を上げる。

「り、梨果、どうした?言ってごらん。」

「た…田村さんに…抱かれちゃったの……」

「えっ?!」
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