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わたしの放課後
第9章 白百合
 「ああ…、それにしてもいい匂い。こんなお花がお庭にいっぱい咲いているなんて素敵ですね」
 「そうなんだ。昔からのお得意さんでね。そういえば恵子ちゃんの雰囲気に似ているかもしれない」
 「えっ…?」

 わたしのほかにも同じような子がいるのだろうか…。

 「おじさんよりも年上だけどね」

 おじさんが笑っている。嫉妬したつもりはないけど、すこし困惑してしまったのを見抜かれてしまったかも。

 「『純潔無垢』という言葉が合うようなすてきな女性だよ。恵子ちゃんもきっとそんな女性になるって想像できる」

 おじさんのお友達ってみんないい人のような気がするから、そんなふうに言ってもらえるとうれしい。

 「あの…、おじさんの奥さんも白百合みたいな人だったんじゃないですか?」

 ついそんな質問をしてしまった。質問してから、おこがましいことを言ってしまった…と、気が付いたけど…。

 「『純潔無垢』な人はいいよね…」

 少し斜めからだけどおじさんはうれしそうに答えてくれて、わたしは安心した。

 その日、おじさんをわたしの中に迎え入れるとき、おじさんが奥さんのことを思い出しているとしたら、うれしいと思った。そして、おじさんの優しい動きが、奥さんと睦まじい関係だったことを想像させた。

 わたしは心の中で、おじさんを”あなた”と呼んでみた。ちょっぴり恥ずかしかったけど。でも、気持ちよかった。そして、膣内《なか》で射精《だ》してほしいと思った。 
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