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わたしの放課後
第6章 天使と悪魔
 定期試験が終わり、今日から普段どおりの時間割になっちゃうのが残念。…これって、わたしもおじさんと逢える時間が減ることを嘆いている…ってこと。お母さんと同じ…って思ったら、口角が上がってしまった。苦笑いではあるけど。

 家を出て駅に着いてホームで電車を待つ列に並ぶ。電車が入って来て人の波に押されて乗り込む。吊革につかまって景色を眺めている…ふりをしている。今日もおじさんとセックスしたい…ヤリたい…。乳首が固く尖ってブラジャーに擦れてる。

 吊革を握る掌が汗ばんでくる。あそこもずっとジンジンしている。きっと濡れてしまっているに違いない。カラダが勝手に暴走し始めて、わたしの理性を吹き飛ばそうとしている。もう学校になんか行かないでこのままおじさんの家にまっすぐ行きたい…。『アクメ』したい…。『メス』になりたい…。

 おじさんはわたしのことを『賢明』だなんて言ってくれたけど、頭の中はおじさんのおちん〇んをわたしのお〇んこに入れて『アクメ』させてもらうことでいっぱい。前に座っている人も、前で吊革につかまっているわたしが、まさかこんな恥ずかしい妄想をしているなんて思ってもいないのだろうな…。

 おじさんがわたしを『賢明』と言ったのは、はじめてセックスしようとしたときにスキンを用意していたから。だから『用意周到』みたいな意味合いだったはずだけど、今のわたしはもうなんていうか、ただただヤリたいという気持ちだけ…。からだが暴走してる…。

 「前の電車がつかえております。しばらくお待ちください」

 車内に案内が流れ電車が止まる。ふと、このまま、ヤリたい気持ちに負けておじさんの家に直行してしまったら、おじさんは家に迎え入れてはくれるだろうけど、優しい笑顔の下では悲しい気持ちになるかもしれない…。

 結局わたしは普段どおり学校がある駅でおりた。おりてはみたけど、同じ制服の子たちに交じって歩いていると、また、自分が恥ずかしい妄想をしていることが意識される。心の中で周囲の子たちに問いかける。

 《みんなもセックスしてるよね? アクメ経験したらもうやめられないよね?》

 このまま授業に突入しても集中できない。ぜんぜん『賢明』なんかじゃない…。『賢明』と言ってくれたおじさんに八つ当たりではないけれど、こんなことまで思ってしまった。
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