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わたしの放課後
第1章 おじさんとの馴れ初め
 わたしは17歳。高校2年生。一応、名門校と呼ばれている私立の女子校に通っている。家から学校までは電車で1時間。4つ上の姉がひとり。進学して家を離れている。去年は両親と3人で暮らしていたけど、父は仕事の都合で半年前から単身赴任してしまったから、いまは母と2人になってしまった。

 今日も学校が終わると駅へ向かう。切符を買って家とは反対方向の電車に乗る。3つ目の駅で降りるとある古書店に向かう。入り口のガラス戸を開けて中に入る。

 「いらっしゃい。待っていたよ」

 迎えてくれたのはこの家のご主人。奥さんは亡くなられていて、店の奥に続くお家で一人暮らし。年齢は聞いたことはないけど…たぶん六十代…もしかしたら後半かも。でも「おじいさん」っぽくはないし、「おじいさん」とも呼べないし、だからわたしは「おじさん」と呼んでいる。

 お店の電気は消されていて、入り口にはカーテンが引かれている。もともと、半分、休業状態だったそうだけど、わたしが通うようになってからはさらにその傾向が強くなってしまった…と、おじさんは照れ笑いする。最近は、わたしのほかには、古くから知り合いのお客さんが来たときに開けるぐらいだそうだ。

 わたしがおじさんと知り合ったのは、通りかかった公園で開かれていた古書の青空市だった。学校が早く終わって帰りに駅に向かう途中にある公園。テントが二十くらい張られていて、その下で古本が木箱に入って並べられている。お昼を食べ終わったサラリーマンやOLの人もいたけど、やっぱりおじいさんくらいの人が多かった。制服を着てうろうろしている女の子はわたしくらいだった。
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