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わたしの日常
第15章 S川さんたちと再会した日のこと(2)
 「どうぞお布団の上へ」

 S川さんに促されてわたしたちは空いている布団の上に座った。二組の布団を隔てている衝立をS川さんが横にずらした。

 「今日は初めてですのでカメラは車に置いてきました」とS川さんが言った。写真のことはすっかり忘れていたが、送られた雑誌のお二人の姿が甦った。れいこさんは微笑みながら俯いている。確かに同じ人ではあるけれど、写真の中の彼女と今ここにいる彼女は、まるで別人のように感じられた。わたしは、今日、どの様な光景をお互いの目に焼き付けることになるのだろうか…、と思っていた。

 「さて…いかがいたしましょうか…」

 S川さんが脚を崩す。わたしたちは返す言葉が見つからずに黙っている。S川さんも返事を期待しているわけでもなかったのだろう。

 「どうぞお気を楽になさってください。初めてのことでいらっしゃるのですから。なあ?」

 S川さんがれいこさんに相槌を求める。れいこさんも「ええ。本当に」と小さな声で応えた。

 「わたしたちも初めての時は戸惑ったものです。いかに覚悟を決めていたとしてもですね」
 「ええ。お察しのとおりです」

 義父が応えるとS川さんは深く頷いた。

 「このような世界に先に足を踏み入れたのも私どもですし、今日お誘いしたのもこちらです。いかがでしょう、まずは、普段どおりに始めさせていただいて、その先はそのときのお二人の気持ちのままに…ということでは」
 「はい…」

 義父が返事をし、わたしも頷いた。

 「では、そのようなことで…。こちらから始めさせていただきますので。お目汚しでしょうから…」

 そうS川さんが言うと、れいこさんが衝立を元の位置に戻した。戻したと言っても少し体を起こせばすべてが見えてしまうのだけれど。

 S川さんとれいこさんの姿が衝立の向こうに隠れた。わたしたちも布団に身を横たえた。帯を解く音が聞こえてすぐ、唇を重ね合っているような音が聞こえた。義父の手がわたしのからだに伸びてきた。お二人の息遣いやれいこさんが漏らすくぐもった声が聞こえてきて、わたしは思わず、襟元から乳房に挿し込まれた義父の手に自分の手を重ねていた。

 「悦子…」

 義父がわたしの名前を呼んだ。わたしは身体の向きを変えて義父と抱き合った。義父がわたしのパンティを剥ぎ取るまでさほど時間はかからなかったような気がしている。
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