この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
わたしの日常
第12章 S川さんへの返信
 義父が返信を書き上げわたしに見せてくれた。

「謹啓 S川Y雄様
 このたびはご丁重なお手紙、並びに貴重なお写真、そしてご趣味に関する雑誌をお送りいただき、誠にありがたく存じます。心より厚く御礼申し上げます。

 拝見いたしました雑誌の内容には、正直申しまして驚きとともに大いなる興味と感銘を覚えました。お二人の率直なお姿や、心の交流が写真からひしひしと感じられ、その誠実さに深く敬意を表します。長きにわたりお互いを信頼し、尊重し合いながら築き上げられた絆の強さが、存分に伝わってまいりました。

 また、このたび、私どもが、S川様と同じような境遇であることがはっきりと判明し、心からの安堵を覚えております。世間にはなかなか理解されにくい事情を抱えながらも、同じ道を歩んでいる方がいるということは、私どもにとりまして、この上ない大きな励みとなりました。

 拝見いたしました写真につきましても、非常に印象深く、感銘を受けました。お二人のありのままの姿が自然体で捉えられており、光と影、構図の妙、そしてお二人の表情や仕草からお互いへの温かいまなざしと深い愛情が込められていることが伝わり、心温まる思いで拝見いたしました。お二人の間に築かれた信頼関係と親密さが、一枚一枚の写真に表れており、その率直さに深く感銘いたしております。

 写真を通じて見ることのできるお二人の自然な笑顔やときに切なげな表情、そして静かな佇まいは、まさに長い歳月をかけて育まれた信頼と愛情の証であり、そこに流れる穏やかな時間の尊さを改めて思い知らされました。写真が単なる記録にとどまらず、魂の交歓を映し出す媒体となっていることに感銘を覚えます。撮影者としての技術を越えた、その心のありようが見る者の胸に響いてまいりました。

 先般の旅行は、孫娘が修学旅行で家を空けていたために、ようやくお泊りがけの機会を得ることができました。なかなかそうした時間が取れないこともあり、そのひとときを過ごせましたこと、そしてS川様と巡り会えましたことは、私どもにとりましても大変貴重なものでございました。

 しかしながら、今後はそのような機会も限られることから、次回お目にかかる際には無理をせず、お互いに負担の少ない中間地点あたりで、日帰りでの再会もぜひ検討させていただきたく存じます。
/43ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ