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わたしの日常
第11章 S川さんからの返信
義父と嫁とが日々まぐわっている後ろめたさに変わりはないけれど、その後ろめたさと密かな悦びを愉しんでいる人たちがたしかに同じ空の下にいるということに安堵する気持ちだった。そしてその悦びをともにしたいというS川さんたちと出逢えたことに気分が昂っていた。
「S川さん、これほどのお手紙を書かれたのですから、心配されているでしょうね」
「そうだね。早速返事を出さないと。だが、その前に…」
わたしたちは日が傾くまで何度もまぐわった。