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続・白昼夢
第8章 別れ

でも、綺麗に胸を持ち上げて谷間を作ってくれていた。
ショーツはビキニタイプで総レースで出来ていてスケスケな状態だったのだ。
もう、このランジェリー姿を見てくれる人はいないのだとこの時感じていた。
そう思うと少しだけ淋しくなるのだった。
私はランジェリーを脱ぎまた部屋着に着替えた。
そして、その買ったばかりのランジェリーを袋に綺麗に入れるとラタンの下着入れに押し込んで仕舞った。
何となく無駄使いをしてしまった様にも感じたのだ。
本当に馬鹿みたいに古川の言葉に乗せられて高いランジェリーを買ってしまった。
自分は馬鹿なのではないか。
そう、思えて来るのだ。
そんな事を考えていたら陽は傾き夕方になってゆく。
私は昼頃に干した洗濯物を取り込んだ。
外は非常に乾燥していて直ぐに濡れていた洗濯物は乾いてくれた。
バスタオルやフェイスタオルなどを畳んでゆく。
それらをタンスへと仕舞ってゆく。
この歳になると本当に1日が早く過ぎてしまうと感じるのだ。
やがて、夜が来て闇が私の部屋を満たしてゆく。
私は暗い部屋が嫌いだった。
部屋の照明を付けると夕飯の支度を始めた。
もう、古川から連絡が来る事はないだろう。
そう、思っていたのだ。
でも、それはちょっと違っていたのだ。

