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続・白昼夢
第4章 セックス

古川は自分の停めた車に乗り込んでゆく。
私はそれを見ると振り向きもせずに前を向いて来た道を歩いてゆく。

今回は前回と違い、私は振り向くことをしなかった。
パーキングを背にして歩いているとエンジンを掛けた車が走ってゆく音が聞こえた。

無事にパーキングを出られたのだとその時思ったのだ。
それと同時に、古川から連絡は来ないだろうと思っていた。

連絡が来なくても別に構わないと思っていた。
私は息を切らして上って来た急な坂道をブラブラと下っていった。

学校帰りの小学生たちがふざけ合いながら同じく坂道を下っている。
私はそれを眺めながらちょっと気持はとても爽やかさを感じていたのだ。

そして、線路沿いの細い道を歩いてゆく。
自宅のアパートまで来ると鍵を出して鍵を開けて部屋に入ってゆく。

掛けっぱなしだったエンヤの唄が私を出迎えてくれた。
私は乱れきった大好きなベッドのベッドメイクを始める。

幸いにもベッドパッドにまでは濡れてはいなかった。

合計4枚の大量のバスタオルとベッドシーツを集めると洗濯機へと入れ洗剤を投入してスタートボタンを押した。

今年の冬は晴天が続き空気も乾いていた。
バスタオルとシーツをこの時間から洗濯しても十分に乾くと思ったのだ。

エンヤの曲と洗濯機が回る音が混じり部屋に広がってゆく。
私は珈琲を飲みながら洗濯が終わるのを待った。

何故だか分からないがとても気持ちは落ち着いていたのだ。
西陽が私の部屋に入ってきて暖かさを感じさせてくれていた。

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