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微熱に疼く慕情
第3章 【甘く麻痺していく心情】





お風呂から上がって、適当に拭いてベッドで重なる
私が押し倒してるの
借りたTシャツ脱いで全裸になる
何…?さっきより激しいって…?
知らないよ、そんなの



余所見しないで
再び遠くで鳴ってる着信音も気にしない
すぐ鳴り止んだし
大智も脱がせて肌と肌が触れ合う
攻めてこようものなら阻止して私が攻めた
筆下ろしされるみたいにじっとしてて
私が全部貰ってあげるから



今夜は何度でも、抱いてあげる………



ゴムも自分で着けて腰を振った
悶絶させて泣かせて震えるほどセックスに溺れた
一体何時に眠ったのか覚えてないくらい、没頭してたと思う
次に目覚めると、ベッドの中で大智に抱き着いて寝てた
しっかりと腕枕されていて足も絡んでる



ようやく頭が動き出して(やってしまった…)と後悔してももう遅い
ここは潔く開き直るしかない
大智のロンTを着て顔を洗い、メイク直ししていると大智も起きてきた
普通にバックハグしてくる



「おはよう、一華」


「……おはよ」


「朝起きて一華居るとか超幸せなんだけど?この格好もグッとくる……」



朝になると私は大体リセットされるんだけど、男はそんな切り替え上手じゃないから常に誰に対しても温度差は感じていた
振り向くとやっぱりキスされる
それを受け入れてしまう私も私なんだ



「着替えたら、帰るね」


「えっ?何で?もう?」


「うん、帰らないと…」


「昨日の着信……彼氏から?」


「……うん、今日会いたいって」



もうどっちが浮気相手?とこんがらがる
全部言う必要もないのに私は何故ベラベラと……



「嫌だ、帰したくない…」


「……会ってあげないと」


「俺と居るより楽しいの?幸せなの?」



振り返って向き合う
寝癖ついてるから直してあげたり
拗ねてる元カレを可愛いと思ってしまったり……






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