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夜に咲く名前のない恋人達
第4章 ルカへの想い
少し不思議そうな顔で尋ねてくるルカ。

「誰に聞いたの?」

「花に名刺が紛れ込んでたから……スタッフさんが教えてくれた。
あの可愛いプリンのフラワーオブジェって、ルカくんのアイデアだったって……」

するとルカは面倒そうに溜め息をついた。

「はぁ……俺がやったなんて、バレなくてよかったんだけどな。お前の事務所の社長やら、マネージャーにも口止めしてたのに」

「なんで……?」

「俺がやったって知ったら、ぷりんが素直に喜べないだろ?世の中には知らない方が幸せな事もあるんだよ」

「そんなこと、ないよ!?」

ぷりんはそう言うが、男女問わずアイドルファンは知らない方が幸せの意味を、身をもって知っている。

熱愛、裏垢、裏の顔。

ぷりんだって何も知らないまま、たくさんのファンに祝ってもらった。と思っている方が幸せだろう。

ルカの気持ちが伝わった上で、ぷりんは大きな声でお礼を言った。

「すごく嬉しかった!! ルカくんのおかげで、素敵な生誕祭ができたんだって知って……本当に、ほんとーっに、幸せだった!!ありがとうっ!!」




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