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夜に咲く名前のない恋人達
第4章 ルカへの想い

「こうして待ってたら、そのうち降りてくるよね……?」
ぷりんはホストクラブ『ジュリア』が入っているビルの壁に、そっと隠れるように立っていた。
お店に入ればルカに怒られる。
仕事の邪魔をしてはいけない。
だからルカがお客さんをお見送りした後に、お礼だけでも言おうと思ったのだ。
そう考えて隠れているつもりだったが、ビルの前でソワソワしている様子は、どう見ても不審者だった。
「おいっ」
背後から突然声をかけられ、ぷりんはビクッと肩を震わせる。
「はいっ!! ごめんなさいっ!!」
条件反射のように謝ると、目の前に立っていたのは、爽やかな笑みを浮かべたルカだった。
「……ルカくんっ!?」
「何してんの、こんなとこで?」
「えっ……そ、それは……」
慌てて言葉を探していると、ルカがクスッと笑う。
「まさか、待ち伏せ?」
「えっと……」
その言葉に、ぷりんは冗談ぽく怒ったように頬を膨らませた。
「後ろから来るとかズルいっ!!」
「いや、知らんがな……」
ぷりんは緊張した面持ちに変わり、俯き気味に言った。
「えっと……お礼を言いたくて……待ってた……ごめんなさい……」
「お礼?」
「……今日の生誕祭……ルカくんが準備してくれたんでしょ?」
ルカの表情をチラッと見ると、笑顔がふっと消えた事に気付く。
ぷりんはホストクラブ『ジュリア』が入っているビルの壁に、そっと隠れるように立っていた。
お店に入ればルカに怒られる。
仕事の邪魔をしてはいけない。
だからルカがお客さんをお見送りした後に、お礼だけでも言おうと思ったのだ。
そう考えて隠れているつもりだったが、ビルの前でソワソワしている様子は、どう見ても不審者だった。
「おいっ」
背後から突然声をかけられ、ぷりんはビクッと肩を震わせる。
「はいっ!! ごめんなさいっ!!」
条件反射のように謝ると、目の前に立っていたのは、爽やかな笑みを浮かべたルカだった。
「……ルカくんっ!?」
「何してんの、こんなとこで?」
「えっ……そ、それは……」
慌てて言葉を探していると、ルカがクスッと笑う。
「まさか、待ち伏せ?」
「えっと……」
その言葉に、ぷりんは冗談ぽく怒ったように頬を膨らませた。
「後ろから来るとかズルいっ!!」
「いや、知らんがな……」
ぷりんは緊張した面持ちに変わり、俯き気味に言った。
「えっと……お礼を言いたくて……待ってた……ごめんなさい……」
「お礼?」
「……今日の生誕祭……ルカくんが準備してくれたんでしょ?」
ルカの表情をチラッと見ると、笑顔がふっと消えた事に気付く。

