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第9章 SNSで大炎上

それだけで、ぷりんの世界がひっくり返る。

「……どうしよう……」

震える指でスマホをスクロールし続ける。

怒り、失望、誹謗中傷。

明日のライブの告知ツイートに、次々とコメントがついていく。

その通知の波に、頭がおかしくなりそうだった。

私……明日……ライブに出られるの……？

スマホの画面がにじむ。
視界が滲んで、上手く文字が読めない。

そんな中、電話やメッセージが次々と入る。

事務所のスタッフ、マネージャー、メンバーの夢愛先輩とぽん、プライベートの友達からも電話が鳴り止まない。

心配するメッセージも届いている。

スマホが鳴り続ける音が怖くて、ぷりんは着信音を消し、壁際に体を丸めて泣き崩れた。

どうしよう……

どうしたらいいの……

震える指で、スマホをぎゅっと握りしめる。

でも、こうしていても何も変わらない。

意を決して、女性マネージャーからの電話に出た。

「いったい何があったのっ!!」

「ご……ごめんなさい……」

「男の人といる写真を撮られるなんて、クビ案件なんだからっ!!」

「ごめんなさい……」

どれだけ謝っても、マネージャーの怒りの声は止まらない。

ただ一方的に怒られるだけで、何も解決しない。

ぷりんは、ただ涙をこぼしながら、震える声で謝ることしかできなかった。