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バニーガールの穴の奥
第14章 深夜の店番の後……

『今夜の…店番ですか?
はい…、深夜でしたら…空いております』
ユイが深夜の店番は空いていると
そう俺に返事を返して来て。
「じゃあ…”深夜の店番”を1つ…」
『はい、今夜の深夜の店番…
…ご注文賜りました』
俺が深夜の店番を注文して
ユイがそれを受け入れるのを
加藤さんはまんざらでもなさそうな
そんな顔をしながら見ていて。
今日……”あの話”を…ユイに
するつもりは俺は無かったのに
話をせざるを得ない…感じになって。
はぁ~っと…俺は…ため息をついた。
俺の前に……ダイキリが
頼んでないのに出て来て。
『どうぞ…、ダイキリになります』
「そう言えば…、俺があの日
初めてここに来た夜に…。
ユイが俺に出してくれのは…
確か……ダイキリだったな」
『あの夜の…お客様は…酷く
お仕事にお疲れのご様子でしたので…。
ダイキリは…キューバにある
ダイキリと言う鉱山で働く
炭鉱夫たちが…暑さをしのぐために
ラムにライムジュースと砂糖を
混ぜて飲んだのが…始まりだと
言われている…、働く男の為の1杯なので』
かたや…鉱山の中で採掘を…
かたや…オフィスビルの群れの中で
デスクワークを…時代も…、
働く場所も違えども………
時間と場所を越えて…働く男達に
愛され続けている…1杯……。

