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バニーガールの穴の奥
第14章 深夜の店番の後……

あっちのヘアサロンからすると
ヒメはかなりの太客って事だな…。

俺が自分の席に戻ると、
ユイがお疲れ様でしたと声を掛けて来て。

『お花摘みは如何でしたか?』

「ああ、花は…摘ませて貰って
満足させて貰ったよ…。飲み物頼めるか?
そうだな…ギムレットでも作ってくれ」

『何だ…よ、緒方…お前も来てたのか…。
ああそうだ…、この前のあの話は
ユイちゃんには話したのか?』

俺を見つけた加藤さんが、
自分のグラスを持って
俺の隣に移動して来て。
ユイにあの話はしたのかと言って来る。

『あの話?何の事でしょうか?
私は…何も…特別なお話は
こちらのお客様からは伺っておりませんが…』

ユイが…俺の代わりに返事を
加藤さんに返していて。
もう……話すしかない雰囲気に…
その場の雰囲気がなってしまったんだが…。

はぁ~と俺は…ため息をついて
ぼりぼりと…自分の後頭部を掻いた。
偶然にも…今日は金曜日で明日は休みだ…。

俺は一人暮らしだし…、
終電を逃して帰れなくなっても
誰かに文句を言われる様な生活もしてない。

「ユイ…、深夜の店番……あるか?」

深夜の店番って言うのは…、
普通の店番じゃなくて…日付が変わって
終電の時間が終わって人が殆ど
店から居なくなる時間の店番の事で。

時間制限のない…短時間
1本勝負って感じのある店番の中でも
特別な……扱いの店番になる…。


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