この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
コンビニバイトの男の子
第6章 一夜

そうこうするうちに、スキンケアが終わりました。これで、寝るまでに行う日課は全て終わったことになります。
(後は、寝るだけ・・・)
萩子はドレッサーの照明を消して椅子から立ち上がり、ベッドに移動しました。悠希がその動きを注視しているのが解ります。気付かないないふりをして、ヘッドボードの目覚まし時計で時刻を確認しました。
「もうこんな時間なのね」
(もうすぐ、深夜になる・・・)
“深夜”という言葉に淫靡さを感じる程、意識していました。
萩子がベッドに横たわります。
「電気、消すね」
照明のリモコンで、常夜灯に切り替えました。寝室が薄暗いオレンジ色に包まれます。
暫く仰向けで天井を見ていた萩子が、無言になっている悠希の方に躰の向きを変えました。間を空けて離れた、貴之のベッドで横になっている悠希と目が合います。沈黙を悠希が破りました。
「そっち、行ってもいいですか?」
それは、貴之が自分を求めるときのきっかけの言葉と同じでした。
『そっち、行ってもいいかな?』
貴之からもう聞くことは無いと諦めた言葉を、悠希から聞いていることに、不思議な縁を感じずにいられません。
(今からは、貴之さんとではなく、悠希くんと新たな時間を過ごすんだ。特別な時間を・・・)
「いいよ」
萩子は布団を捲り、悠希を迎え入れました。
(後は、寝るだけ・・・)
萩子はドレッサーの照明を消して椅子から立ち上がり、ベッドに移動しました。悠希がその動きを注視しているのが解ります。気付かないないふりをして、ヘッドボードの目覚まし時計で時刻を確認しました。
「もうこんな時間なのね」
(もうすぐ、深夜になる・・・)
“深夜”という言葉に淫靡さを感じる程、意識していました。
萩子がベッドに横たわります。
「電気、消すね」
照明のリモコンで、常夜灯に切り替えました。寝室が薄暗いオレンジ色に包まれます。
暫く仰向けで天井を見ていた萩子が、無言になっている悠希の方に躰の向きを変えました。間を空けて離れた、貴之のベッドで横になっている悠希と目が合います。沈黙を悠希が破りました。
「そっち、行ってもいいですか?」
それは、貴之が自分を求めるときのきっかけの言葉と同じでした。
『そっち、行ってもいいかな?』
貴之からもう聞くことは無いと諦めた言葉を、悠希から聞いていることに、不思議な縁を感じずにいられません。
(今からは、貴之さんとではなく、悠希くんと新たな時間を過ごすんだ。特別な時間を・・・)
「いいよ」
萩子は布団を捲り、悠希を迎え入れました。

