この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
コンビニバイトの男の子
第6章 一夜

【9】
脱衣室から、下だけスウェットを履き上半身は裸でバスタオルを頭に乗せた格好の悠希に続いて、チェックのパジャマ姿で同じく頭をバスタオルで巻いた萩子が出てきました。
「長く入りすぎちゃったけど、のぼせてない?」
萩子が悠希の腕を触って体温を確かめます。
「躰、ちょっと熱いけど」
「熱いですけど、でも大丈夫です」
リビングに向かう悠希と別れて、萩子はキッチンに入りました。冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出すと、小走りにリビングに移動して、悠希に手渡します。
「はい。これ飲んで」
「ありがとうございます」
悠希はごくごくと喉を鳴らしながら一気に半分程飲んで、そのまま萩子に返します。
「どうぞ」
「ありがと」
萩子も一気に残りを飲み干しました。
「ふー、美味しい」
「こうやって飲むと、やっぱり喉乾いてましたね」
萩子が壁掛け時計を盗み見します。
(1時間半近くも入ってたんだ。汗も掻くわよね・・・)
「そうだ、萩子さん」
悠希の呼びかけに、お風呂での出来事を追憶しかけていたところで現実に戻されました。
「何?」
「すみませんが、寝るのにソファ借りていいでしょうか?」
「ソファで寝るの?」
「はい。空き巣がここから入ってくる可能性が高いですから。そのために来てますし」
悠希が、カーテンを閉めている窓の方を指差しています。
「そ、そうね」
(確かに、目的はそうだったけど・・・)
悠希が訪問した朝からここまで過ごしてきた時間で、当初の主目的が二次的なことへと格下げされているのは明らかでした。
「でも1階はシャッターもあるし、入ってこないと思うのよねー。それよりも2階の方が心配かな」
「そうなんですか?」
「特に、寝室はベランダに面した窓でシャッターも無いのよね。だから、そこで見張ってもらえると・・・」
それを聞いて、悠希がにっこりと笑います。
「じゃあ、寝室で見張りますね」
萩子もにっこりと笑いました。
「そうしてもらえると安心。あ、寝る時は主人のベッド使ってもらって構わないから」
「ありがとうございます」
脱衣室から、下だけスウェットを履き上半身は裸でバスタオルを頭に乗せた格好の悠希に続いて、チェックのパジャマ姿で同じく頭をバスタオルで巻いた萩子が出てきました。
「長く入りすぎちゃったけど、のぼせてない?」
萩子が悠希の腕を触って体温を確かめます。
「躰、ちょっと熱いけど」
「熱いですけど、でも大丈夫です」
リビングに向かう悠希と別れて、萩子はキッチンに入りました。冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出すと、小走りにリビングに移動して、悠希に手渡します。
「はい。これ飲んで」
「ありがとうございます」
悠希はごくごくと喉を鳴らしながら一気に半分程飲んで、そのまま萩子に返します。
「どうぞ」
「ありがと」
萩子も一気に残りを飲み干しました。
「ふー、美味しい」
「こうやって飲むと、やっぱり喉乾いてましたね」
萩子が壁掛け時計を盗み見します。
(1時間半近くも入ってたんだ。汗も掻くわよね・・・)
「そうだ、萩子さん」
悠希の呼びかけに、お風呂での出来事を追憶しかけていたところで現実に戻されました。
「何?」
「すみませんが、寝るのにソファ借りていいでしょうか?」
「ソファで寝るの?」
「はい。空き巣がここから入ってくる可能性が高いですから。そのために来てますし」
悠希が、カーテンを閉めている窓の方を指差しています。
「そ、そうね」
(確かに、目的はそうだったけど・・・)
悠希が訪問した朝からここまで過ごしてきた時間で、当初の主目的が二次的なことへと格下げされているのは明らかでした。
「でも1階はシャッターもあるし、入ってこないと思うのよねー。それよりも2階の方が心配かな」
「そうなんですか?」
「特に、寝室はベランダに面した窓でシャッターも無いのよね。だから、そこで見張ってもらえると・・・」
それを聞いて、悠希がにっこりと笑います。
「じゃあ、寝室で見張りますね」
萩子もにっこりと笑いました。
「そうしてもらえると安心。あ、寝る時は主人のベッド使ってもらって構わないから」
「ありがとうございます」

