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第6章 一夜

また変な考えに陥らないよう、気を紛らわそうと明るく悠希に話し掛けます。
「悠希くんは、どこから洗ってるの？」
「僕は、首から腕へって感じですね」
じっと立っている悠希の首元からその通りに手を動かして、泡をつけていきます。
「はははっ、人に手でしてもらうと、確かにくすぐったいですね」
「でしょ」
悠希がまたボディソープの泡を、今度は大量に掌に出しました。それを萩子に差し出します。
「はい、どうぞ」
「ありがと」
萩子が半分程掬いました。
「じゃあ、僕も首から・・・」
悠希が萩子の首元に手をあてます。数回擦ると、そのまま肩へと移動します。
「肩。・・・そして」
両方の掌が、乳房を包みました。
「おっぱい！」
「きゃっ！いきなり！」
萩子の抗議の声を聞いていないかのように、小振りな乳房を撫で回して泡まみれにしていきます。
泡のぬるぬるする感触に、あっという間に乳首が硬く勃起しました。
「あんっ、だめっ」
思わず艶めかしい声が溢れます。
「あっ、乳首めっちゃ硬くなってきましたよ」
萩子は、悠希がスイッチを入れてきたと感じました。
（せっかく気を逸らしてたのに、そうくるなら・・・）
「悠希くんだって、ここ、ずっと勃起してるじゃない」
萩子が泡まみれの掌を、肉棒に巻き付けます。
「おあぁっ」
まさかの反撃だったようで、悠希の変な喘ぎ声がバスルームに響きます。
「そんなの、反則です！」
「最初に仕掛けてきたのは、そっちでしょ！」
「僕は、丁寧に洗ってるだけですよ」
そう言いながら、勃起した乳首を摘んで揉みほぐすように弄ってきました。
「あっあん。わ、私だって洗ってるだけだから」
そう返して、萩子が肉棒を握った手を手コキするように動かします。
「萩子さんがそうするなら、こっちも」
悠希が乳首を弄っていた手を、萩子の股間に伸ばしました。
（やばっ！これ以上エスカレートしたらまずいことになっちゃいそう）
このままでは、避妊しないまま一線を越えて最後まで行ってしまう気がします。それは決して許されないことでした。
肉棒を離し、悠希の手を掴んで止めます。