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コンビニバイトの男の子
第6章 一夜
【7】
ふたりで手作りした夕食を堪能し、ごちそうさまをした後、萩子は夕食の後片付けでキッチンに移動しました。
「萩子さん、はいこれ」
悠希が、カウンター越しに使った食器を渡します。
「ありがと」
「ほんと、おかず美味しかったなーっ」
次々に食器を渡しながら、食中、食後に続けて3度目の感動の言葉を口にしました。
「ふふっ。まだ言ってる」
「だって、ほんとに美味しかったから」
「それは確かに私も思った。初めてなのに、よくできてたわよ」
「萩子先生のおかげです」
食器を渡し終わった悠希がにこにこしながら、キッチンに入ってきます。
萩子は午後のお茶を用意していた時の展開を思い出して、内心どきっとしました。
(もしかしたら、またここで・・・)
しかし悠希は、
「これでテーブル拭いてきますね」
とテーブル拭きを手に取って、ダイニングに戻って行きました。
(違った・・・って、私、何期待してるの?)
ほっとしたのと、残念な気持ちの半々で、悠希を目で追います。
お茶の時間の後に動画の視聴を再開したところ、甘い物を摂取したからか、いつの間にか悠希が寝てしまいました。キッチンの営みの続きを期待していた萩子は少し不満を感じましたが、頭を肩に預けてきた悠希に自分も頭を寄せ、規則正しい寝息の耳触りのよさにいつしか眠りに落ちていたのです。目が覚めたのは、頼んだネットスーパーの配達を告げるチャイムの音で起こされたからでした。
その後は、後回しになっていた掃除を簡単に行い、洗濯物を片付けて、もうひとつのお楽しみだった料理教室を行いました。初めての調理にあたふたする悠希を指導しながら夕食を作り、悠希の感動する姿を見ながら夕食を食べて今に至っています。
萩子は食器をシンクに置いて、水につけます。調理に使った器具類は、調理中に洗って水切りカゴに入れていました。これらを拭いて所定の場所に仕舞い、食洗機に食器を入れ、ゴミをゴミ箱に捨てたら、1日の家事が終わります。
(この片付けが終わったら、残るのは・・・)
“お風呂が沸きました”
続きを引き継ぐように、軽快なチャイムと女性の音声が、タイマーでセットしていたお風呂のお湯張りができたことを知らせました。
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