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コンビニバイトの男の子
第6章 一夜

次の朝、朝食を食べ終わった貴之が向かいに座る萩子に声を掛けました。
「シュウ、ゴールデンウィークの出張なんだけど」
「はい?」
「やっぱり夜不在になるのは心配だから、今日会社で部長に日帰りにしてもらえないか相談しようかなって」
(そんな・・・、昨夜悠希くんとその日にすること決めたばっかりなのに。日帰りだとできなくなる)
萩子は心の動揺を悟られないように、冷静に応えます。
「部長さんのことですから、契約が済んだ後に上手くいったお祝いの飲み会するんですよね?」
「うん。部長の奢りでね。それもあって一泊するって」
「だったら、尚更貴之さんも同席しないと駄目じゃないですか」
「そうなんだけど、それだとシュウが一晩独りになってしまうから、心配で・・・」
「だから、私は大丈夫ですって!」
貴之の話を遮るように、萩子が大声を上げました。
「・・・シュウ?」
突然のことに、貴之は驚きの表情をしています。
(私、貴之さんになんてことを・・・。とりあえずこの場を誤魔化さないと)
「ご、ごめんなさい。でも、私のことを心配してくれるのは嬉しいですけど、ほんとに大丈夫ですから」
萩子は慌てて謝りました。
(何か安心させることを・・・。そうだ!)
「あ、あの、思い出したんですけど、そういえば婦警さんが、夜間の見回りを強化するって言ってました」
「お巡りさんが、夜巡回してくれるのか。だったら、安心できるかな」
「ええ。ですから貴之さんはがんばったご褒美で、美味しいもの堪能してきてくださいね」
「そうだな。久しぶりの出張だし・・・、あ、シュウにも美味しいお土産買ってくるから」
貴之が笑顔を見せます。
「よろしくお願いします。私も良さそうなお土産、探しておきますね」
(なんとか、宿泊はそのままになりそう)
出勤の支度をするためダイニングテーブルを離れた貴之の後ろ姿に、萩子はこっそり安堵の溜め息をついたのでした。
「シュウ、ゴールデンウィークの出張なんだけど」
「はい?」
「やっぱり夜不在になるのは心配だから、今日会社で部長に日帰りにしてもらえないか相談しようかなって」
(そんな・・・、昨夜悠希くんとその日にすること決めたばっかりなのに。日帰りだとできなくなる)
萩子は心の動揺を悟られないように、冷静に応えます。
「部長さんのことですから、契約が済んだ後に上手くいったお祝いの飲み会するんですよね?」
「うん。部長の奢りでね。それもあって一泊するって」
「だったら、尚更貴之さんも同席しないと駄目じゃないですか」
「そうなんだけど、それだとシュウが一晩独りになってしまうから、心配で・・・」
「だから、私は大丈夫ですって!」
貴之の話を遮るように、萩子が大声を上げました。
「・・・シュウ?」
突然のことに、貴之は驚きの表情をしています。
(私、貴之さんになんてことを・・・。とりあえずこの場を誤魔化さないと)
「ご、ごめんなさい。でも、私のことを心配してくれるのは嬉しいですけど、ほんとに大丈夫ですから」
萩子は慌てて謝りました。
(何か安心させることを・・・。そうだ!)
「あ、あの、思い出したんですけど、そういえば婦警さんが、夜間の見回りを強化するって言ってました」
「お巡りさんが、夜巡回してくれるのか。だったら、安心できるかな」
「ええ。ですから貴之さんはがんばったご褒美で、美味しいもの堪能してきてくださいね」
「そうだな。久しぶりの出張だし・・・、あ、シュウにも美味しいお土産買ってくるから」
貴之が笑顔を見せます。
「よろしくお願いします。私も良さそうなお土産、探しておきますね」
(なんとか、宿泊はそのままになりそう)
出勤の支度をするためダイニングテーブルを離れた貴之の後ろ姿に、萩子はこっそり安堵の溜め息をついたのでした。

