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コンビニバイトの男の子
第6章 一夜
萩子は寝室の鏡台の前でスキンケアを終えると、照明を消しました。寝室が常夜灯のオレンジの薄暗い灯りのみになり、静まり返る室内に、規則正しい貴之の寝息だけが耳に入ってきます。
(貴之さんを安心させるためにああ言ったけど、やっぱり不安だなー)
お風呂上がりに、萩子の両親にゴールデンウィークの予定を聞いてみたのですが、すでに旅行の計画をしていて、こちらに来てもらうお願いをすることはできませんでした。友達と旅行にと言われた時にはぐらかしましたが、家に来てもらうお願いをできるような親しい友人もいません。
(一晩中灯りを点けておいたら、大丈夫かな?)
ベッドに入ろうとしたところで、枕元に置いていた萩子のスマートフォンが振動しました。待受け画面に、悠希からメッセージ着信の知らせが表示されています。
(あ!スイーツの感想忘れてた)
ここ最近、萩子がスイーツを買った日の夜は、悠希とその感想についてメッセージのやり取りをするのが習慣になっていました。
メッセージアプリを開きます。
《ハルミ:こんばんは》
《ハルミ:今大丈夫ですか?》
《萩子:ちょっと待ってて》
萩子は急いでそれだけ伝えると、貴之を起こさないようにそっと寝室を出て階段を下り、暗がりの中リビングに向かいます。
リビングで点けた照明に眩しさを感じながら、本棚から適当な雑誌を手に取ると、ソファに座りました。
(これで、貴之さんが来ても誤魔化せる)
ひと息ついて、萩子はメッセージを送ります。
《萩子:お待たせしました》
《ハルミ:遅くなってすみませんでした》
《萩子:こっちもちょうどひと息ついたところだから》
電話と違って、メッセージは状況を誤魔化せることにありがたさを実感しましす。
《ハルミ:それならよかったです》
《ハルミ:限定スイーツはどうでしたか?》
《ハルミ:萩子さんはチョコでしたよね》
早速、悠希が尋ねてきました。
《萩子:話題通りで美味しかったよ》
《ハルミ:抹茶の方は?旦那さん用でしたよね?》
《萩子:主人も美味しいって》
《ハルミ:抹茶の風味がいいですよね》
そこで、ちょっと間が空きます。
《ハルミ:鮎川が選んだコーヒーはどうでしたか?》
《萩子:美味しかったよ》
《ハルミ:今度は抹茶スイーツと自分が選んだドリンクを楽しんでくださいね》
《萩子:わかった》
再び間が空きます。
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