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第9章 ８月

ビデオカメラを抱えた石川が　公園への階段を降りていく
綾乃は慣れない和服で、低い階段に足を掛けた
十段程の幅広の階段　下で小泉のカメラと石川の
ビデオカメラが綾乃の姿を追い、綾乃は一歩一歩と
階段を降りる、膣が咥える結び目が　綾乃の頭の中に
疼く刺激を絶え間なく襲い、遥の声が頭の中で木霊し
エコーを掛けた様に　声が震えて聞こえ
震える体で、階段を降り　

「　此方に歩いて、此処で池を見てください　」

石川が手を上げ、少し開けた場所の手摺を叩く
綾乃は頷き、ビデオカメラを抱える石川を
潤んだ瞳で見つめ乍ら、歩き始め、一歩、
歩む度、股間の結び目が、疼く様な刺激を
頭の中へと送り込まれ、快感に耐える綾乃の頬を
汗が一筋　流れ落ちた

公園の遊歩道、綾乃は膣から送られる刺激に
耐え続け、霞んだ意識のまま、一歩一歩
言われた場所へ向かう、シャッターの音だけが
静かな公園に聞こえ、綾乃は言われた場所で
立ち止まり、池に視線を向ける、