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第1章 プロローグ

「うるさい・・・」
まるで「お前に発言権などない」と言わんばかりの鋭い眼差しを伴い、冷たく強い口調で言い放つ権蔵。その圧倒的な態度に、やよいは恐怖を覚えると同時に、その恐怖がどこか悦びへと変わっていく自分を感じていた。

権蔵は鞭を手に、規則的なリズムで彼女を弄ぶ。その一定の刺激は、彼女の神経を容赦なく蝕み、引き裂かれるような感覚を与える。絶頂に達しかけたかと思えば、冷たく叩き落とされ、快感が消えかけるとまた高揚させられる。その繰り返しは、彼女の意思を徐々に麻痺させ、やよいの心を曖昧な朦朧状態へと追いやっていく。

やがて、痛みと快楽の境界が曖昧になり、彼女は現実感すら失う。
「あぁ～～～～～～、い～～～～～～～～～ぃ」
単調な低い声を唸り続ける彼女の様子は、まるで壊れた楽器そのものだった。

権蔵はようやくやよいの暖機運転が整ったと感じたのか、鞭を握る手に力を込める。そして、静かに呟く。
「いくぞ・・・」
その言葉がやよいの耳に届き、意味を理解する間もなく、権蔵の渾身の一撃が彼女のクリトリスを打ち据えた。
ヒュンッ――バッチーン！
その瞬間、彼女の視界が真っ白に染まり、股間から腰にかけて突き飛ばされるような衝撃が駆け抜けた。その感覚は、自動車に跳ね飛ばされてコンクリートの壁に叩きつけられたかのような、凄絶な一撃のようだった。

続けざまに襲いかかるのは、五寸釘でクリトリスを貫かれたかのような鋭い痛み。さらに、真っ赤に熱せられた焼印を押し付けられるような灼熱感が、その部位から脳幹へと直撃する。

全身に強烈な痙攣が走り、身体はまるで見えない力によって引き裂かれそうなほどの圧力に抑えつけられている感覚に囚われた。

肺からは空気が押し出され、呼吸は止まり、酸素を求めて必死に吸い込もうとしても、身体は硬直して言うことを聞かない。恐怖がやよいを支配する。声を上げようとしても喉が凍りつき、ただ大粒の汗が硬直した身体から湧き出るばかりだった。

そしてついに、彼女の喉から張り裂けるような叫びが絞り出される。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああ！」
その絶叫は、室内を震わせるほど響き渡り、まるで断末魔のように耳を劈くものだった・・・。