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奥深くナカに注いでください…
第18章 【好きだった幼馴染が風俗嬢になっていた】

「結婚してないよ、純貴は?」
「俺もしてない、ていうか、このザマだし」
自虐的に言ったけど、
俺の身体はまだ痛々しい怪我の痕が残ってる
バイクの事故、全治7カ月
リハビリはこれからも通わなければならない
両手に少し障害が残ってしまうそうだ
コップを持つのも一苦労
格好つけて自然と飲んでみせてるけど本当は
誰かに補助してもらいたい
「両手、辛そうだね」と言われて
隣に移動してきてくれた
言わずともストローで飲ませてくれる
今度は俺が照れて「ありがとう」と言った
連絡先を交換して、また遊ぼうと約束まで
正直嬉しいけどそう遠くにも行けないしな
こんな俺の隣を歩くのも嫌だろ
死ぬ気でリハビリ頑張るけどさ、
出来る事ならもう少しマシになってから
再会したかったな
「それって何かと不便だよね、色々と…」
「あぁ、うん、まぁ、あまり治る見込みはないみたい」
「じゃあさ、出来る事も限られてるかもだけどお手伝いに行こうか?家事とか大変でしょ?」
「いや、良いよ、悪いし」
何回か押し問答して結局、俺の押され負け……
こんな美人に来てもらえるとか夢のようだけど
今は一人暮らししていた家は引き払い
実家に身を寄せている
障害者手帳も交付してもらって、
情けないけど親に助けてもらってる
「えー!懐かしい!この辺来るの小6以来だよ」
彼女が住んでた一軒家は取り壊されて
今は駐車場になっていた
俺がまさかの女の子を連れて帰って来たから
家族全員が驚いている
「え?あの時の真奈美ちゃん?あらー!」
「そうなんです!お久しぶりです、病院でバッタリ純貴くんと会って、ノリで来ちゃいました」
母親ともすぐに打ち解けてる
当時から明るい性格だったけど
親の離婚ともあればきっと辛かっただろうな

