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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第3章 女中 千勢(ちせ)

「私は構わないから、当番の時だけでなく、いつでも部屋にお入りなさい。さっき言っていた川端康成先生の本も何冊かあるよ。」
「有難う存じます。川端先生のお父様もお医者様でしたが、幼いころに両親が亡くなられて、お祖父さまや伯父さまのもとで育てられたと伺っております。私の身の上と似ていることもあって、勝手に身近に思っております。」
「まだ読んでないようなら、数年前に出版された<伊豆の踊子>から始めてはどうかな。本の最後に<十六歳の日記>も収録されている。先生が、一緒に暮らしたお祖父さんの最期(さいご)を看病している時の様子が、瑞々(みずみず)しい少年の感性で書かれている。」
「そのようなご本があることは聞いておりましたが、まだ手にしたことがございませんので、有難く読ませていただきます。ご主人様とこんなお話ができて、嬉しゅうございます。」
誠一は、ほんの少し前まで自分の上に乗って腰を振っていたのに、何事もなかったかのように、三つ編みを下げた文学少女の雰囲気を漂わせ始めた千勢の豹変ぶりに、改めて愛おしさを感じ、萎えかけていた男根を再び勃起させた。誠一が、布団の中で寄り添っていた千勢に覆いかぶさると、千勢は進んで脚を開き、いきなりの挿入を受け入れた。
「有難う存じます。川端先生のお父様もお医者様でしたが、幼いころに両親が亡くなられて、お祖父さまや伯父さまのもとで育てられたと伺っております。私の身の上と似ていることもあって、勝手に身近に思っております。」
「まだ読んでないようなら、数年前に出版された<伊豆の踊子>から始めてはどうかな。本の最後に<十六歳の日記>も収録されている。先生が、一緒に暮らしたお祖父さんの最期(さいご)を看病している時の様子が、瑞々(みずみず)しい少年の感性で書かれている。」
「そのようなご本があることは聞いておりましたが、まだ手にしたことがございませんので、有難く読ませていただきます。ご主人様とこんなお話ができて、嬉しゅうございます。」
誠一は、ほんの少し前まで自分の上に乗って腰を振っていたのに、何事もなかったかのように、三つ編みを下げた文学少女の雰囲気を漂わせ始めた千勢の豹変ぶりに、改めて愛おしさを感じ、萎えかけていた男根を再び勃起させた。誠一が、布団の中で寄り添っていた千勢に覆いかぶさると、千勢は進んで脚を開き、いきなりの挿入を受け入れた。

