この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第3章 女中 千勢(ちせ)

 千勢は、納得したように微笑みながら、 「かしこまりました、ご主人様。私の学業のことまでご配慮をいただき、有難う存じます。」 と返事をして、お辞儀をして立ち上がった。その時、誠一は、幸乃が<抱きしめていただくだけで、女子(おなご)は嬉しいものでございます>と言っていたのを思い出し、自分も立ち上がると、「座敷」を出ようとしていた千勢を呼び止めて後から抱き寄せ、 「今夜は、初めての私の当番のことを思って部屋に来てくれて、有難う。」 と耳元でささやいた。

 千勢は、俯(うつむ)いたまま、しばらく動かなかったが、やがて体を回して誠一の方を向くと、突然に背伸びをして誠一と唇を合わせた。驚いて目を大きく開いた誠一を、悪戯(いたずら)っぽい上目遣いで見て微笑むと、小走りに廊下へ出ていった。千勢の、半纏の上から感じた弾力のある胸と、微(かす)かに重なった柔らかな唇の、生々しい<成熟>の匂いと、後姿に揺れる三つ編みの<清楚>な雰囲気との差に、誠一は戸惑いつつも、不思議な魅力を感じたのだった。

                    ☆
/259ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ