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雨が好き
第124章 ありがとう・・・そして
「なんだろね、水際も・・・服の仕立て屋さん?大変なんだろ?」
「仕立て屋じゃないよ、お母さん。デザイナーだよ」
「服作るんだから、おんなじようなもんだろ?」
「違うから!」

そんな会話。

傍らで耀さんが水岬とあやとりをして遊んでくれている。
私と水際さんは麦茶を飲みながら、久しぶりにおしゃべりに花を咲かせる。

「おにーちゃーん!羊羹なーい?」
台所で片付けを手伝う蒼人に、水際さんが声を掛ける。
「食べすぎないほうがいいんじゃないの?」
そんな声が台所からかかるが、「いーの!」の一言で捩じ伏せる。

しばらくすると蒼人が切った羊羹を皿に乗せて持ってきてくれる。
「サンキュ!お兄ちゃん」
なんとなく、その羊羹、水際さんのほうが大きいような気がしないでもなかった。

東京であったこと、
仕事の大変なところ、
でも、やりがいがあって、楽しいこと。

耀さんとの暮らし、
今度、生まれてくる赤ちゃんのこと・・・。

1年ぶりの私たちのおしゃべりは終わることがなかった。

「耀はね、今度エリア主任になるんだってさ」
「主任?」
「うん、偉くなるってことみたい」
「そうなんだ」
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