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雨が好き
第119章 もどかしさ
「で、誕生日当日。柄にもなくレストランなんか予約して、お母さんを誘った。
 それで最初は普通のプレゼントを渡したんだ。
 何だったかな?そっちはメインじゃないから忘れてしまったけど・・・
 確か・・・ネックレスみたいなものだったな・・・
 それで、食事が終わって、もう一つあるんだ、なんて言って
 それで指輪ケースを取り出してね」

なんとなく想像ができた。
夜景の見えるレストランで、お父さんがお母さんに指輪のケースを差し出して、
開いた指輪を見て・・・お母さん・・・

「お母さん、どんな顔したの?」

喜んだのかな?それともびっくり?

「うん・・・こっからがね、ちょっとなって感じなんだけど。
 お母さん、きょとんってしたんだ。」

え?なんで?

「お母さんとしては、もうちょっと先かなって思ってたみたいだったし、
 お父さんが・・・その、あんまりそれまでそんな素振り見せてなかったから
 いきなり言われて、多分、戸惑ったのかな?」

お父さんは結婚したいって思っていたけど
お母さんはまだまだ・・・って思っていたってこと?
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