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雨が好き
第109章 雨のように
【雨のように】
さらさらと窓の外、雨の音が聞こえる。
ベッドに横になって、あなたの胸に頬を寄せて聞いていると、まるで海の底にゆったりとたゆたっているみたいに感じる。
「大丈夫?」
「うん・・・」
あなたの心臓の音を感じる。
触れ合う肌から温かさが身体に染み込んでくる。
「外、雨だね」
私が言う。
「うん・・・雨だね」
彼が答える。
「初めて会ったの、雨の日だった」
「そうだね」
「会えて良かった・・・」
「うん・・・僕も・・・」
降り積もる言葉、雨のように、
ぽつり、ぽつりと
さらさらと窓の外、雨の音が聞こえる。
ベッドに横になって、あなたの胸に頬を寄せて聞いていると、まるで海の底にゆったりとたゆたっているみたいに感じる。
「大丈夫?」
「うん・・・」
あなたの心臓の音を感じる。
触れ合う肌から温かさが身体に染み込んでくる。
「外、雨だね」
私が言う。
「うん・・・雨だね」
彼が答える。
「初めて会ったの、雨の日だった」
「そうだね」
「会えて良かった・・・」
「うん・・・僕も・・・」
降り積もる言葉、雨のように、
ぽつり、ぽつりと

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