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第104章 つながり

コーヒーとしては比較的シンプルな味わいかもしれない。
けれども、この方が色んな料理やスイーツに合う気がする。
主張しすぎないように、それでも負けちゃわないように。

きっと、そういう工夫・・・
このお店のコーヒーに対するこだわりが、
そんなふうなところに出ていると思った。

自家焙煎をしているせいか、
店内にコーヒーのいい匂いが漂っている。

時折、小動物が窓から顔を覗かせるんですよ、
そんな風にウェイターさんが言っていた。

キッシュとコーヒーを頂いている内に、
あっという間に時間が過ぎていく。

蒼人さんの研修が終わるのは１５時
その時間までもう少しだ。

待ち合わせは軽井沢駅に１５時４５分・・・だったけれども、
私は、だんだんソワソワしてきてしまう。

このカフェについてのメモは終わってしまったし、
これから違うカフェに行く時間もない
もう少し、本でも読んで待っていよう、
そう思っていたのだけれども・・・

やっぱりダメ
どうしても落ち着いてなんかいられない。