この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨が好き
第92章 ひなまつり

「なんで・・・?」
なんで突然?そう尋ねると、おばさんは笑って言った。
「みなとちゃんに恋人できたからさ。
きっと、お姉ちゃんも飾ってほしいって、思ってるんじゃないかと思って」
お茶を淹れるから、どうぞおかけになって、
そう言って、台所に行ってしまった。
向かって左にお内裏様
右にお雛様
三人官女がいて
お道具がならんでいる
汚れとかをきれいに拭き取ってくれたのだと思う
お人形たちは、どれも凛とした様子で
誇らしげな佇まいを見せていた。
お茶とお茶菓子を出してくれたおばさんが教えてくれた。
「このお人形たちはね、
みなとちゃんがまだお腹の中にいるってときに、
あなたのお父さんが人形やさんに行って予約しちゃったみたいなの
お姉ちゃん、『気が早いんだから』って笑っていた」
懐かしそうに、目を細める。
女の子の誕生を
健やかな成長を祈る
お父さんも、
お母さんも、
恵美子おばさんも・・・
その思いが、伝わってきたような気がした。
「ありがとう・・・おばさま」
自然と言葉が出た。
なんで突然?そう尋ねると、おばさんは笑って言った。
「みなとちゃんに恋人できたからさ。
きっと、お姉ちゃんも飾ってほしいって、思ってるんじゃないかと思って」
お茶を淹れるから、どうぞおかけになって、
そう言って、台所に行ってしまった。
向かって左にお内裏様
右にお雛様
三人官女がいて
お道具がならんでいる
汚れとかをきれいに拭き取ってくれたのだと思う
お人形たちは、どれも凛とした様子で
誇らしげな佇まいを見せていた。
お茶とお茶菓子を出してくれたおばさんが教えてくれた。
「このお人形たちはね、
みなとちゃんがまだお腹の中にいるってときに、
あなたのお父さんが人形やさんに行って予約しちゃったみたいなの
お姉ちゃん、『気が早いんだから』って笑っていた」
懐かしそうに、目を細める。
女の子の誕生を
健やかな成長を祈る
お父さんも、
お母さんも、
恵美子おばさんも・・・
その思いが、伝わってきたような気がした。
「ありがとう・・・おばさま」
自然と言葉が出た。

